松浦亜弥コンサートツアー2007秋「ダブル レインボウ」@座間

一言いうならば、「松浦亜弥の目指すところは歌手ではなかった」ってことですかね。
・・・と釣りコメ出しておきます。詳細は後述。


あ、もちネタバレ。アンド長文。


セットリスト。

1. 笑顔
2. ドッキドキ!LOVEメール


MC


3. LOVE涙色
4. 灯台
5. 宇宙でLa Ta Ta
6. GET UP ラッパー(オケ)
7. 100回のKISS
8. 引っ越せない気持ち
9. 女 Day by Day
10.ナビが壊れた王子様(LOVE CHANCE)


MC


11.blue bird
12.今はレットイットビー
13.砂を噛むように...NAMIDA
14.HAPPY TO GO!


MC


15.トロピカ〜ル恋して〜る
16.桃色片想い
17.絶対解ける問題
18.Yeah!めっちゃホリディ


[encore]


19.ダブル レインボウ


MC


20.I KNOW

もうはっきりと前半後半に分けさせていただきます。
分かれるのはバンドのあるなし。10.までが前半、11.からが後半です。

  • 1〜10. 前半

初日の夜をファミリーで見てて、3曲目のイントロぐらいで帰りたくなりました。
亜弥コンでこんな思いをしたのは初めて。


ダブルレインボウと、アルバムタイトルを銘打っているツアーなだけにやっぱりそういう曲が多いもんだと期待するじゃないですか。
それで、笑顔に続くのがドキラブ・らぶなみですか。ハァ?って美貴様ばりに眉をしかめましたわ。


それでも曲のチョイスはまだいいとします。
笑顔に対してドキラブ、らぶなみに対して灯台と考えれば、昔との対比なのかなと。
塩も、衣装替えとかのダンサーさんのつなぎと考えればまぁ納得します。(できるのではなく無理に納得する)


それを考慮に入れたとしても、この組み方はないですわ。
そもそもアゲサゲが急すぎてヲタ(俺だけか?)がついていけないんです。
笑顔はまだいいです。灯台が完全に浮いてる。


個人的にアルバムの中でも灯台がすごく好きで、何度も何度も繰り返し聞いてたんですけどね。
使われ方がおざなりに感じて萎えました。


100KISSも、もっと直球勝負できるはずなんですよ。
あんなに変化球(登場の演出とか)で来なくてもいいと思った。



引っ越せない気持ちあたりからだんだん上がってきます。ここからはちょっと聞いてほしい。



でも、はっきり言ってしまえば2回目のMCぐらいから途中入場でもいいと思う。前半全飛ばしぐらいでも。
そこから後だけでも十二分に楽しめるし(むしろそこからが楽しい)、前半はあまりにも変化球が多すぎてしんどいかなと。


あ、でも1回ぐらいはちゃんと最初から見てくださいね。そうじゃないと後々話にすら加われなくなりますから。



亜弥ちゃんが真剣にやってるにもかかわらず、こういうことを書いてしまうのは申し訳ないとも思います。
でもこれは1ファンとしての感想なので。
期待をしてるから、言うことはちゃんと言います。どうでもよければこんなこと書きません。


よし、愚痴おわり。ここからちゃんとレポ書くぞぉ。

  • 11.blue bird

ここからバンドが入ってきます。ギター・ベース・ドラム・キーボード・パーカッション。
もう一人ギターあったらいいなぁって意見もありましたが、俺はそんなに詳しくないんでこれでも十分かなって思います。


ドラムの効果なのかな、CD音源よりもjazzyに聞こえます。
生バンドの効果はすごいです。この曲以外にもそういうのあるし。


気になってた大サビの抜けるような「blue bird〜♪」も、うまく歌ってるもんですねぇ。
Aメロ・Bメロ・サビと、ちゃんと歌い方が違ってました。

  • 12.今はレットイットビー

これはパーカッションとキーボードの印象。
そんなに派手さは無いんですが、すぅっと耳に入ってくる感じ。


今日の終わった後の話でも出てたんですが、全体的にアルバムがすぅっと耳に入ってくる感じなんですよね。何の障壁もなく。

  • 13.砂を噛むように...NAMIDA

Naked Songsに近かったですね。
この曲はオケでやって歌い手が併せるよりバンドとの駆け引きで併せるほうがいいですよね。



初日をやってみて慣れてきた松浦さんが、日曜はタメを作ってたんです。
あの空気を感じることができるだけで幸せなんですよ。もうにやけちゃってしょうがなかった。


後にも書きますが、聞く側の姿勢も変わってきてるのかなって思いました。(そんな自分も聞く側ですが)

  • 14.HAPPY TO GO!

キャッチーなフリに見えて、意外とキャッチーじゃありませんw
純潔〜only〜ほどじゃないかなって思う。
でも、やったら面白いんだけどさ^^


こうやってフリがある曲は、ダンサーとの兼ね合いも見ていて面白いです。
決してダンスが得意とは言いがたい松浦さんですが、うまくダンサーを従えてる印象を受けます。

  • 15.トロピカ〜ル恋して〜る

曲の入りはあれはあれでいいです。w
全編通じて、このライブはしっちゃかめっちゃかの方が面白い。


これもバンドの効果なのかな、曲に疾走感が増している気がしました。特にサビ。
Naked Songsのときはそんなに感じなかったんだけど、これもライブ向けの曲だよね。これから冬だけどw

ここからフルスロットル!
最近あやナイ行ってないですが、あやナイでもやらないぐらい全力で飛びまくりました。


丸いスクリーン(この後のキーワードでもあります)でPVを流すのもアリです。
そういえば最近見ること少なくなったなぁ。


そして、この曲もバンドアレンジで更に映える曲なんですね。
前に大塚愛のライブVでさくらんぼがバンドアレンジされてたのを思い出しました。
そうやって、やっぱり松浦亜弥には桃色が似合います。

  • 17.絶対解ける問題

桃色を全力でやったら、ここで死にますw
ヤバイヤバイ。キラーチューンの代名詞みたいなもんだもの。
スクリーンを破って出てくるのもちょっとありがちですが、俺はああいうの好きよ。


GAMの硬メンからの流れも相当きつかったんだけど、それ以上にきつい。そしてものすごく楽しい。
亜弥コンでこんなに汗かいて叫んでってやったのはいつ以来でしょう。

  • 18.Yeah!めっちゃホリディ

このあたりの3曲は今までにほぼやり尽くしてきてもう要らない!って思ってたんですけど、うまく繋がるのな。
今の松浦亜弥で歌うとこんななりますよー。ってこと。


正直このあたりの流れはしつこく感じそうなんだけど、意外とそうでもないの。
それもバンドの力なのかな。単純ですいません。

  • 19.ダブル レインボウ

CD同様、この曲への魂の入り具合が他の曲を超越してます。
アルバムタイトルにもツアータイトルにも使われているだけあって、本当に聞き入ることができます。


少し残念なのは、羽が生える場面が左右からだとあまりよく見えないこと。
本当に真正面から見ないと感動的な絵にはならないみたいです。


今回はセットもすごくよくできているんですが、残念なのがそこなんですよね。
左右から見るとパーカッションやドラムが見えなかったりするんです。
あのセットの作り上しょうがないのかもしれませんが、もう少し考えてもらえたらうれしかったです。

  • 20.I KNOW

初日はこのシメはありえんと思ってましたが、なんだかんだ考えてみるとここに収まるのはこの曲で正解なのかな。


最後のジャンプはほんっと気持ちいい!


===============


2日間3公演入って見て思ったのは、割り切れば楽しめるライブだってこと。


自分は過度な期待をかけすぎていて、そこから肩透かしをくらったことで自分の考えから外れてふてくされちゃったんだと思う。
前回のツアーだの去年のツアーだのと比べて見るんじゃなくて、長いスパンで考えたときの通過点って考えたらこれも一つあるんだと思います。



前半は悪い意味で「あややヒットパレード2」、後半はいい意味で「あややヒットパレード2」ですかね。


「ダブル レインボウ」っていうツアータイトルとはちょっと路線が違うかなって思う。
アルバムを引っさげてのツアーのはずなのに、アルバム曲をカットして別のを入れるってどういうこと?
ぶっちゃけ、アルバム曲ってオマケみたいになっちゃってるよね。アルバムが軸のツアーじゃない。


それを考えなければ、今の松浦亜弥が去年のようなスタイルではなく(ある意味)本筋に戻してきたときにこうなりました、ってこと。それだけかな。
OTONA no NAMIDAや進化ノ季節とはまた違いますが、一つの形ですよね。


前半で愚痴ってたように大絶賛のライブではないんですが、よくよく考えてみると全体的にはなんだかんだでできあがっちゃってるんですよね。
やっぱり一度ちゃんと入っておいてよかったですわ。そこからは楽しめた。
(本当は初見からしっかり楽しませてくれるのが一番いいんですけどね)




冒頭の釣りコメですが、結局松浦さんの目指すところは歌手ではなくアーティストなのかなと思いました。
中島美嘉絢香よりは、大塚愛aikoなのかなって。(このニュアンスわかりにくいですか。。。?)
昔のあややを捨てきらずに今の松浦さんを出していくなら、こういうのがいいのかなって思いました。


今日も話題になったんですが、去年のツアーも今回のツアーもあの子にとってゴールではないんですよね。
その時点での最高のものを届けてはいるんだけど、全てが通過点だし、全てが発展途上。
だから、「あの頃はよかったよな」って後ろ向きのコメントよりは「こういう形もあるんだね」って前向きのコメントのほうがいい。そう思うようにした。



あとは、今回は照明と衣装がすごくいいです。
ツアータイトルどおり、いろんな色を使ってる。それがまたきれいなんだわ。
加えて、虹に属さない色として、松浦さんの肌の白さがすっごく際立ってます。



それ以外ですと、ヲタの姿勢っていうのが変わってきたのかなって思った。


その最たるものが、新曲のPPPHの少なさ。
これまでの曲はいつもどおりですが、いつもなら普通にやってるところがないんですよね。
あと、NAMIDAのタメも気持ちいいほどに静かだったしね。


その反面、「“えー”厨」が多すぎてうぜぇ!w
そりゃあ亜弥ちゃんも


从#‘ 。‘)<もう(いちいち反応するのが)めぇんどくさいぃ〜!


って言いますわwww
でも、煽ってもらうのはすっごいうれしいみたいだけどね!^^





最後に。


お嬢様は本当に楽しそうにライブやってました。
ハプニングがあろうがグダグダになろうが、あれだけ笑ってやってたらこっちも楽しくなる。


从*‘ 。‘)<ライブ、超たのしぃぃぃぃぃぃ!!!!!!



あなたの笑顔がみんなを幸せにします。
昨日今日と、ありがとうございました。